2010年11月16日火曜日

History of Electronic Music

最近、レーベルに関係ない音楽談義みたいなのがなくて寂しい!というメッセージを230通ぐらい頂いたので。久々に。


OHM : early gurus of electronic music
電子音楽の歴史が見渡せる有名なコンピレーション。数年前にDVD付属で再発されました。初期の実験音楽や現代音楽から、70-80年代のイーノやクラウスシュルツまでフォロー出来てるのが凄い。CD3枚組+DVDで5000円以下なら安いですよね。




初期の実験電子音楽は今聴くと手法優先過ぎて時代に余裕で淘汰されてたり、単なる音の羅列なのに高尚決め込んだものなどがほとんどで、聴きものとしての「音楽」にまで発展させたのはわずか数人だと思ってて、「電子音楽を音楽的に有効に発展させたのはむしろテクノやハウスのポピュラー畑のクリエイターだ」と以前某所に書いたんですが、奇遇にも先ほど読んだ細野晴臣のインタビューで面白い記述が。

----------------------------------------------------------------------------------------------
−−−当時はフィリップグラスのアルバムがディスコでヒットするという捻れ現象が起こってたり(中略)元々ジョンケージを研究しているマイケルナイマンが、殿堂入りされた作家という回路と違って、クレプスキュールからのシングルなどは、消費のされ方はポップスというか。

細野 そういう体験が重要なんです。ニューウェイブの特徴ですね。現代音楽の堅苦しさからも脱することが出来る。それが、自分の武器というか、ポップスとして体験出来るというのが利点だと思う。

−−−現代音楽のアルバムみたいに、神棚に奉られたり、「聴かないことが体験だ」とか観念的に開き直るんじゃなくて、ヒットチャートのランキングで、松田聖子のアルバムと「フィルハーモニー」が並んでたりすることの方が、ある意味で痛快というか。

細野 その方が正しいと思いますね。

(細野晴臣/フィルハーモニー、ライナーインタビューより。抜粋多少改訂)
----------------------------------------------------------------------------------------------

というわけで、現代音楽や初期の電子音楽はどうにもある種の「うさん臭さ」が漂ってしまう部分はあります。とは言え自分はシンセが不穏な音やキッチュな音出してる音楽自体好きなので(音の軋みが好きなんです)、この盤は楽しめましたし、そこまで堅苦しさはないですよ。時間あれば聴いてみて損は無いと思うコンピです。



それよりもっとみんな教授より細野聴こうよ。

0 コメント:

コメントを投稿